大阪市の南部にある「長居公園」には、サッカースタジアムや陸上競技場、大小の運動場があって、大阪市民の健康づくりにはなくてはならない施設がたくさんあります。
その中に、「長居植物園」という、都市部では比較的大きめの植物園があります。長居植物園の真ん中には「大池」という池があって、水生植物の飼育と展示もやっています。
6月のはじめには、睡蓮(スイレン)が見頃というので、見に行ってきました。

ちょうどそこころは睡蓮が最盛期で、蓮(ハス)の花はまだほんの少しだけ咲いている様子でした。
帰りがけにパンフレットをいただいたのですが、2017年7月1日土曜日から9日日曜日まで、「長居植物園・ハスの早朝開園」ということで、普段は9時30分開園のところを、2時間も開園を早めて、7時30分から開園してハスの観察をさせてくれるとのことなんです。
パンフレットのハスの花の写真をみるだけで、もう夢の世界?仏様の世界?のようではありませんか。
なんとか都合をつけて、初日の7月1日土曜日に行こう!と決めていました。
ところが、7月1日は生憎の雨。
少々の雨なら撮影に行こうと考えていたんです。雨そのものはさほどの強さではなかったんですが、風が強く、カメラの防水の装備を持っていないため、弱い雨でも横殴りの雨をかぶったらカメラとレンズがひとたまりもないな、と断念しました。
翌2日日曜日は朝眠たくて起きられず・・・。
平日に会社の出勤前に長居植物園に寄ってハスの撮影を・・・とも考えたのですが、8時くらいまでなら撮影していてもなんとか会社に間に合う計算なのですが、30分で撮影するというのもねぇ。なかなか厳しい。
8日土曜日は、三男の野球部の夏の大会の1回戦の応援。ここのところ体調があまりよろしくないので、土曜日に出かけると日曜日の朝早くに起きるのは難しい、今年はスイレンは撮ったからハスは諦めよう・・・
そう思っていたんです。
そしたらね、神様、仏様はよい子のことはちゃんと見守ってくれているんですね。目が醒めたら朝5時前。6時前の始発のバスに乗って、長居公園まで行ってまいりました。
やっぱり普段の行いですねぇ。
長居植物園の早朝開園
長居植物園、正式名称は「大阪市立長居植物園」です。大阪市が運営しているんです。
最寄り駅は、
- 地下鉄御堂筋線:長居
- JR阪和線:長居
からが近いです。
クルマでしたらTimesの駐車場がたくさんありますが、スタジアムでサッカーの試合があったり、コンサートがあったり、競技場で陸上の大会があったりなんかすると混み合うかもしれませんから、電車が安心ですね。
「早朝開園」のときの入園口は、正門のみみたいです。自然史博物館と同じ入口になっている「南門」は開いていませんでした。
7時30分少し前に正門に到着すると、30人位の人たちが開門を待っていました。ぼくも券売機で200円の入園券を買って列に並びます。
ざっと見た感じ、ガチのカメラマンはあまりいません。年配のご婦人のグループやご夫婦、親子連れが主で、カメラ女子のお姉さんに三脚抱えたガチのカメラマン少々、といった感じです。
7時30分になって開門したのでさっそく行ってみます。
長居植物園の大池のハス
正門を入ると、ハスが咲いている大池まではほんのすぐです。
もしかすると、三脚抱えたオヤジたちが場所取り合戦のために猛ダッシュするのか?と思いきや、出だしは穏やかでみなさん冷静でした。良かった。
いきなり目の前に天女がいるよう。花びらのさっきっぽがほんのりピンクの天女さま。
ピンクのハスも咲いていました。
写真を撮っているとなりで物知り顔のおばちゃんが「ハスって最初の頃はピンク色で、花が広がっていくにつれて、白くなっていくのよね」って大阪弁でおっしゃっていましたが、本当ですか?
まあ、そういわれてみると、よく開いているハスの花の花びらは白っぽいかもしれない。
白い花びらでさ、咲きっぽがほんのりポンク色。なんといいますか、高貴といいますか、色気といいますか。
若い花も、気品がありますよねぇ。写真を撮らせていただけて、ありがたいありがたい。
あ、ちなみに、ハスの葉っぱ、大きいですね。植物園の職員の方がきれいな葉っぱを何枚か「ぱっちんぱっちん」と、高枝切りばさみみたいなやつで刈り取っていました。あとて「象鼻杯」っていって、ハスの葉っぱの茎を通してお酒を飲ませてくれていたみたいです。先着200名ですって。
開ききった蓮の花の向こうに、まさにこれから大きく開こうとする若いハスの花。
ピンクの花びらにきれいな筋が通っていて、ハスの花の特徴になっていますね。
もう散り染めのハスの花。落ちた花びらが葉っぱの上に乗っかっています。
そうそう、この形、どっかで見たことないですか?
- ラーメン屋?
- 餃子の王将?
- 中華のお店?
みなさん正解です。中華料理の汁物を食べるときの「レンゲ」、あれは「蓮花(蓮華)」つまり、ハスの花びらの形から名づけられたんですって。
ラーメン屋でスープをすするときは、高貴な気分になってくださいね。
ハスはみなさんご存知「レンコン」の花です。今では少なくなってしまいましたが、以前は北河内にはレンコンの畑がたくさんありましたから、ハスの花もたくさん見られたんでしょうね。
大阪でハスの花が見られることころって、知りませんもん。あと、「花博記念公園鶴見緑地」の「咲くやこの花館」?あそこ、温室だもんね。外国のハスやスイレンも見れるそうだけど。
ああ、もうじき散ってしまいそうな感じ。でも、ハスの花びらって、最後の最後までしっかりしてきれいだと思いません?しわしわになって枯れてしまわないんですよね。最後まで美しい。
ここまで、望遠ズームレンズのCanon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMで撮ってきました。
いつも使っている単焦点レンズのCanon EF50mm F1.8 STMに替えてみます。
池の柵の縁に咲いている花はなんとか50mmでも狙えます。そのかわり、柵に足をかけてカラダが池に落ちないようにして、かなり身を乗り出して撮っていますよ。
50mmの焦点距離では遠いですわ。
カメラレンズのキャップを「池ポチャ」する人が結構多いらしいですが、自分の体を「池ポチャ」するのは相当格好悪いですからね。気をつけたほうがいいですね。
望遠ズームレンズのキレキレの写真もいいんだけど、単焦点のボケ具合のある写真が好きなんだなあ。
落ち着いて見れて、撮影できて、よかったです
長居植物園がきれいなパンフレットまで作って大々的に広報していることから、もしかしたらめちゃくちゃ混んでて、三脚を構えたクソカメラオヤジがいい場所を占拠しまくっているような状況なのかな?と思いきや、思いのほか和やかな雰囲気で、写真撮影以外の方々が多かったのが意外に新鮮でした。
ハスの見頃も後半に入ってきているのか、やはりきれいな花のまわりには人だかりができていましたが、みんな譲り合って順番にじっくり見たり、撮影したりしているのが印象的でした。
やるやん!大阪人!やれば出来る子(YDK)なんや!ヽ(=´▽`=)ノ
写真撮影している方々のカメラを色々拝見していたのですが、型番はよく知りませんが、でかいカメラに射程距離50Kmもありそうなバズーカ砲を構えていらしゃる方もいれば、最近流行りのミラーレス一眼も多かったです。
みなさんそれぞれ手持ちの機材で撮れる範囲で楽しむ、それがいちばん良いのでしょうね。
カメラ女子の方で多かったのが、本体がEOS Kissでレンズがぼくと同じ望遠ズームレンズのCanon EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMを使っている方。小さくて軽くて女性にも扱いやすい望遠ズームレンズですので、「望遠ズーム」と聞いて「重い!」と躊躇されている方にもぜひ使っていただきたいと思うんですよ。
CanonのEOS KissなどのAPS-C機の方は1本いかがでしょうかね?おすすめしますよ。
長居植物園は、まだまだこれから見頃の花がたくさんあります。
ハスは7月下旬まで見頃だそうです。規模は小さそうですが、ひまわりも咲くそうなので、また来たいと思います。
というわけで、みなさん楽しいカメラライフを。
ほなまたみなさん、ご機嫌よう。
さいなら〜ヽ(´ー`)