いわゆる「キャッチャーボーク」って、なに?

牽制

野球のルールは複雑で難しいのですが、その中でも難しいルールに「ボーク」があります。

いわゆる「ボーク」は「ピッチャーによる反則行為」をさします。塁上にランナーがいるときの、「ランナーに対する救済措置」がその主な目的です。

ランナーの目的は、一つでも先の塁へ進塁し、最終的にはホームベースへ帰ってくることで「得点」することです。

ランナーが進塁するには、

  • 打者(バッター)が走者(ランナー)になることによって、塁を押し出されて進塁する
  • 打者がヒットを打って、危険を賭して先の塁へ進塁する
  • 盗塁する

などの方法があります。

足の速い打者が一塁走者になったとき、ピッチャーは盗塁させまいと、さかんに一塁へ牽制球を投げます。

このとき、 ピッチャーが 「ずるい」方法を使って一塁走者をアウトにする、または、しようとしたときに「ボーク」が宣告され、塁上の走者は一つずつ進塁し、投球は投げ直しになります。

「ボーク」が成立するパターンは13個あります。

野球に「ボーク」というルールがあります。お聞きになったことがありますか?プロ野球の試合でもごく稀に「ボーク」が審判から宣告さ...

12個までは先に述べた通り「ピッチャー」による「反則行為」です。

ただ一つ、ピッチャーの反則行為ではなく、キャッチャーによる反則行為が一つ含まれています。

いわゆる俗に言う「キャッチャーボーク」と呼ばれている反則行為です。

公認野球規則 8.05
塁に走者がいるときは、次の場合ボークとなる。
(l)故意四球が企図されたときに、投手がキャッチャーズボックスの外にいる捕手に投球した場合。

故意四球とは、いわゆる「敬遠のファーボール」のことです。

守備側の作戦の一つとして、1塁が空いているときに、今の打席のバッターと勝負せずにわざとファーボールにして1塁に行かせることがあります。

多く見られるのが「満塁策」と呼ばれる作戦で、ノーアウトまたはワンアウトでランナーが2塁・3塁のとき、 「敬遠のファーボール( 故意四球 )」 によって満塁にしてしまう、という作戦です。

1塁が埋まることで、「タッチプレー」が必要だったのが「フォースプレー」になります。ランナーをアウトにするために「タッチ」が必要だったのが、ランナーより早くボールを塁へ転送するだけでアウトにすることができます。

ランナー2塁・3塁の場面であれば、バッターに内野ゴロを打たせることができれば、キャッチャーに転送して3塁ランナーをアウトに、キャッチャーが1塁に転送して打者走者をアウトにすれば、ダブルプレーの完成です。



いわゆるキャッチャーボーク

このとき気をつけなければならないのが、故意四球のときはピッチャーの手からボールが離れるまでは、キャッチャーは「キャッチャーズボックス」の中にいなければならない、というルールです。

通常のプレーであれば、キャッチャーは「プレーの必要があれば」キャッチャーズボックスの外に出ても構いません。

例えば、ピッチャーの投球前に1塁ランナーが盗塁のスタートを切ったことに気がついて、2塁へ送球しやすいように大きく外したボールをピッチャーに投げさせる場合などです。

このときは「ボーク」は課せられません。

あくまでも「故意四球」のときに限って、キャッチャーはピッチャーの手からボールが離れるまでは、キャッチャーズボックスの中に両足を入れておかねばならないのです。

厳密に言うとキャッチャーの反則なのですが、「ボーク」としてピッチャーの反則行為として扱われます。

サヨナラの場面でのキャッチャーボーク

高校野球の地方大会などでたまに見られるのが、「サヨナラキャッチャーボーク」。

最終回、同点で一打サヨナラの場面。満塁策を取るために故意四球を意図したら、キャッチャーの足がキャッチャーズボックスの外にはみ出ていてボークを宣告され、3塁ランナーがホームインしてサヨナラ。

最終回くらいになると、バッターボックスもキャッチャーズボックスも白線が消えてしまっていることが多いですが、キャッチャーはホームベースの真後ろに立っている必要があるでしょうね。

なんでこんなルールが野球にあるのか、今になっては説明できる人も少ないのではないかと思います。

野球は基本的に「打ってなんぼ」のスポーツです。球審がコールする「ストライク!」も「打てよ!」という意味です。

わざとファーボールを出すということは、「打ってなんぼ」の野球の概念を打ちこわすような作戦の出現だったのかもしれません。

キャッチャーは、バッターが打てなかった球を捕球するのが役目ですから、たとえ故意四球であってもホームベースの真後ろにいなさい、そういう意図なのかもしれませんね。

「キャッチャーボーク」は正式な野球のルールの用語ではありません。

「週末写真愛好家」兼「週末Web随筆家」。

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