まわりを見渡すと

梅雨の合間のある晴れた日の朝。洗面所で歯みがきをしながらふと窓の外を見ると、見知らぬ花が。

可憐な花

雨露に濡れた可憐な花が一輪。それも花壇の外に咲いている。
君はどこからやって来たの?なぜ花壇の外に咲いているの?

何かを見据えたかのように上を向いた君の顔が誇らしげで眩しささえ感じる。今が盛りの君の美しさに胸を打たれ、ぼくの気持ちは戸惑うばかりだ。

明日になれば君の美しさはもうこの世にはないかもしれない。そう思うとこの一瞬がはかなく、そして、尊く。

しばし君を見つめるぼくだった。


彼女の美しさに感動したのもつかの間。
茂みの中に赤いものを見つけた。

な、何だ?おまえは?!

へびいちご

へびいちご?!

赤く実ったその実は妖艶な雰囲気を醸し出しつつも、きっとその花は白く美しかったかもしれず、数多の虫たちを魅了してやまなかったかもしれず、その思いが見事に結実し、今こうやって赤い実をつけているのかもしれず。

君の昔を想像して、君の名を恨む。きっと君も可憐な白い花だったに違いなく。思いを見据えて上を向いていたに違いなく。


乾いた満員電車の中。下を向きスマホの上で右手の親指を滑らせる砂漠の中の空間。隣のおっさんの臭いと脇腹に食い込むヒジに耐えながらブログを書く毎日。

あーなんだかなぁ〜と、ふと顔を上げると、可憐な花が一輪。

乾いた大阪砂漠の中に咲く可憐な花が一輪。キュッと頭の後ろでくくられたポニーテール。一点を見据えた大きな目。キリッとした薄いくちびる。シュッとしたあご。少し控えめな微乳。

君はまるで、ぼくの庭に咲いたあの一輪の花のよう。乾いた砂漠の中でぼくに潤いを与えてくれる。

何かを見据えたかのように上を向いた君の顔が誇らしげで眩しささえ感じる。今が盛りの君の美しさに胸を打たれ、ぼくの気持ちは戸惑うばかりだ。

この電車を降りれば、多分二度と君に会うことは叶わない。そう思うとこの一瞬がはかなく、そして、尊く。

しばし君を見つめるぼくだった。

WEBのシステムを作ったり保守したりするSE/プログラマというものをしています。

ブログやってますがブロガーではありません。週末WEB随筆家です。
まろと呼んでください。

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