文章を書く能力

文章を書く

文章を書くこと

古来、人間は同時代の人との意思の疎通を図るために文字を使い、後世に記録を残すために文字を使ってきた。日本人は文字を持たない民族であったが、中国から漢字が伝わると、それを自らの言語である「日本語」に上手く当てはめ、「万葉仮名」を作り出した。今我々が使っている「漢字仮名交じり」の表記は、そのときにできあがったといわれている。

中国で世界最古の紙が発明されてからは、人間は紙に文章を書くようになった。また、活版印刷が発明され、多くの人々が同時に同じ書物を読めるようにもなった。

そして現代。
紙は未だに現役で使用されている。しかし一方で、紙を使わないようにしようという「ペーパーレス」という動きも出てきた。電子的に文章を保存し、必要なときに取り出そうというわけだ。Kindleなどの電子ペーパーもそうだ。

しかし、時代は移り変わっても、媒体は変化しても、人間は文章を書き続ける。

昔から人間には文字を使って文章を書くという能力が求められてきたと言っても過言ではない。古代の遺構から、木簡に文字を書き、文章を書く練習をした遺物が出土してる。木簡の表面に文章を書いては削り書いては削り、何度も何度も練習をしたといわれている。

文章を書くという能力は、どのような職業であっても求められる。
われわれのようなIT関連の仕事であっても、要件定義書、基本設計書、契約書など、文章を書く場面はたくさんある。

そのときに求められる文章を書く能力とは、簡潔で、分かりやすく、丁寧な文章を書くことができる能力である。

日記であれば、公開しないものである限り自分が読んで理解できればそれでいい。
しかし、通常、文章というものは自分以外の第三者が読むということを前提に考えておかなければならない。

それはつまり、読む相手が理解できる文章を書く必要がある、ということだ。

黄金の文字数

読みやすい文章とは、150文字程度の塊から構成されるべき、とぼくは考える。
つまり、150文字/1段落。この150文字という数字、黄金の文字数ではないか?と考えている。

学生時代に何を思ったのか新聞記者になりたいと思いつき、何社かの新聞社の就職セミナーに行ったことがある。そのとき現場の記者さんとの懇親会があり、複数の記者さんが異口同音におっしゃっていたのが、「150文字程度の短い文章を書く練習をしなさい」ということだった。

記者になって、いきなり長文の記事を書く機会はない。新米の間は150文字程度の短い記事を書くことが多い。150文字という短い文章の中にどれだけ事実を入れることができるか、そういう能力が求められる。
とのことだった。

御存知の通り、Twitterで投稿できる文字数が最大140文字まで。この150文字に非常に近い数字だ。たまたまなのか、何か意図があったのか?
ちなみにぼくが就職活動をしていた時代にはTwitterなどこの世には存在しない。

この150文字という長さ、書く側にとっては微妙でとても難しい。
結構書いたつもりでも100文字程度にしかならないときもあるし、150文字では全然文字数が足りないときもある。

とても難しい。

読む側にとってみれば、150文字というのは非常に読みやすい文字数でもある。長くもなく、短くもなく、苦にならない文字数といっていい。
長い文章も150文字程度で段落が入っていれば、非常にスムースに読み続けることができる。

実はブログを書くようになってから、この「150文字」の話をふと思い出した。
きれいに150文字になるように計って書いているわけではないが、適当なところで段落を入れて書くように気をつけている。
書く側も端的に考えをまとめて150文字をひとまとまりにして書く、読む側もその方が読みやすい。書き手も読み手も幸せになれる黄金の文字数が150文字だと思う。

150文字で文章を書く練習、わざわざ時間をとってやる必要はないだろう。
ぼくたちブログ書きは日々それを実践している。成果は「記事」という形で残っていく。以前に書いた記事と最近書いた記事を比べれば、自分の文章能力がどうなっているのかいろいろ気付かされることも多いと思う。

WEBのシステムを作ったり保守したりするSE/プログラマというものをしています。

ブログやってますがブロガーではありません。週末WEB随筆家です。
まろと呼んでください。

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