みなさんこんにちは。さかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。
TAMRONの大口径超広角ズームレンズ『SP 15-30mm F2.8 Di VC USD』を買ってしまいました。
本当はね、次は400mmか600mmくらいの望遠レンズが欲しいと思ってたんです。
6月に睡蓮を取りに行った時に感じたんですが、

今持っているEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMではちょっと力不足、と言いますか、もう少し手前に引き寄せて撮りたい、と感じていたんです。
例えばこの写真。
もう少し寄って撮りたい。でも、250mmではこれで精一杯なんです。
400mmや600mmあると、もっと寄って撮れるのかな?と思ってまして。
でも、こんなシチュエーションって、それほど、あんまり、めったにないんですよね。
この写真は場所が違うんですが、少し手前にあるスイレンはこんなに綺麗にとれますし。
焦点距離が長い望遠レンズを手にするのはもう少し後になってからでもいいか。
そう考えるようになってきました。
ぼくが持っている交換レンズは、
- EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM(55-250mm望遠)
- EF50mm F1.8 STM(50mm単焦点)
- EF-S60mm F2.8 マクロ USM(60mm単焦点マクロ)
と、すべて『寄って撮る』ために購入したレンズです。



今まで「花の写真」を撮るときは『寄って撮る』ということを考えて撮ってきました。花の美しさを際立てるには『寄って撮る』ことが最善だと考えていたからです。
しかし、「花」というものは「自然」のものです。花が咲いている周りの景色や環境を合わせて撮ることで『花の美しさ』というものをもっと引き出すことができないか?
そう思って、広い範囲も撮れる広角レンズに触手を伸ばしてみたわけです。
もくじ
TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USDが届きました!
TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USDを選んだ理由はただ一つ、
- 15mmから30mmまで開放でF2.8と明るいこと。
コレに尽きます。EF50mmがF1.8、EF-S60mmがF2.8と明るいレンズなので、それらに匹敵するくらい明るいレンズがほしいと思いました。
単焦点レンズと違ってズーム機能がついた明るいレンズって高いんですよね(T_T)
Canon純正で同等のレンズはめちゃくちゃ高い。サードパーティで探して見つけたのがTAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USDでした。これでもめっちゃ高いんですけどね。清水の舞台から飛び降りるつもりで「えいっ!」とAmazonでポチりました(笑)
ということで、TAMRON SP 15-30mm F2.8 Di VC USDが届きました!
箱です。でかいです。思っていたよりもかなりでかいです。EF50mm F1.8 STMの箱と比べてみるとこんな感じです。
箱から出して早速愛機のCanon EOS Kiss X7に取り付けてみたんですが。
ひょえ~!宇宙戦艦ヤマトかよ!って感じで。花形のフードが波動砲を思い起こさせます。
X7の小さいボディにSP 15-30mm F2.8 Di VC USDのバカでかいレンズは、ちょっとアンバランスですかねぇ?
背比べをしてみました
今まで持っていたレンズと背比べをしてみたんですが。
右から、
- EF50mm F1.8 STM
- EF-S60mm F2.8 マクロ USM
- EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM
- SP 15-30mm F2.8 Di VC USD
です。望遠レンズよりでかいんですよ。ビックリ!
カメラバッグの中に入るか確認してみました
ぼくのカメラバッグはこちら、

いつもMOUTHのカメラショルダーバッグ「バケットマウス CAMO」を愛用していますが、きちんと入るかどうか確認してみました。
SP 15-30mm F2.8 Di VC USD、EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM、EF-S60mm F2.8 マクロ USMを入れてみたら、X7本体とEF50mm F1.8 STMがはみ出しました。うーん。
EF-S55-250mm F4-5.6 IS STM、SP 15-30mm F2.8 Di VC USD、EF-S60mm F2.8 マクロ USMを取り付けたX7本体を入れると、EF50mm F1.8 STMがはみ出しました。これではカバンの蓋が閉まりません。うーん。
もちろん、これはムチャです。はい。
結局、X7本体にSP 15-30mm F2.8 Di VC USDを取り付けて単独で入れるのが正解かと。もう一個カメラバッグが必要だなぁ・・・
X7の小さなボディにくっつけてぐらつかない?
X7とSP 15-30mm F2.8 Di VC USDは接合部でガッチリとくっついています。X7本体を持って揺さぶってもグラグラすることはありません。大丈夫です。
レンズキャップは特殊な形
レンズキャップは、レンズと一体型の花形フードの外側にはめるようにしてかぶせます。まさに「レンズキャップ(フタ)」です。一般的なレンズのように、レンズの縁の内側に取り付ける形とは異なります。
キャップをはめたところと、
外したところ。レンズキャップは無くしようがないくらい大きいです。ズボンのポケットにも入らないです。道端に置いてこない限り、なくす心配はないでしょう。たぶん。
レンズ保護フィルタはつけれません
レンズの表面は、平面ではなく球面になっているので、普通のレンズ保護フィルタはつけることができません。つけるための「ミゾ」もありません。
ちなみに、上の写真は15mmのときです。30mmにすると、レンズがフードの中に引っ込みます。
保護フィルタ無しでレンズがむき出しの状態なので、何かにぶつけてキズをつけないか心配なのですが、一体型のフードがついているのでぶつける心配はないのかな?と思います。
レンズ表面はコーティング処理がされているので、レンズペンで「きゅっきゅっ」とすれば、汚れは簡単に落ちます。
どれくらい寄って撮れるかも確認してみました
SP 15-30mm F2.8 Di VC USDは、「ズーム全域で28cmまで寄れる」というのが謳い文句にもなっています。実際に28cmまで寄れるかどうか試してみました。
撮影イメージとしてはこんな感です。「28cm」というのは「センサーからの距離」なので、被写体のほんと近くまで寄れますね。
「猫ちゃんの置物」を撮影してみました。ピントが合うギリギリまで寄っています。
こちら、15mmのとき。
こちら、30mmのとき。かなり寄れますね。
持った感じは「ずっしり重い」
レンズの重さは「1,100g」。なんと、1Kg超えです。
持った感じが少し重いなぁ?と感じたEF-S60mm F2.8 マクロ USMが約335g。約3倍の重さ。X7のボディを持っただけでは支えきれないので、撮影のときにはレンズ本体をしたから持って支える必要がありそうです。
う~ん、正直なところ、「ちょっとお写ん歩に」という感じで持ち歩くには気が引けそうな重さかなぁ?撮影で一日中振り回しているとどうなんでしょう?
ま、とりあえず試し撮りに行ってきましたよ
あれこれ考えていても仕方がないので、試し撮りに行ってきました。
花を撮りに行ってきました
行ってきたのは「大阪府立花の文化園」。
今までにも何度か撮影に行っています。



冬ですからねえ。時期的に花が少なくて寂しかったのですが、とりあえず、試し撮りということで。
いつも寄って撮っているから、いまいち広角レンズではどう撮ればいいのか分からなかったりして。
少し広い目に撮ったほうがおもしろいのかもしれませんね。
方向を変えて順光気味に。
うーん、慣れないので難しい。
バラがまだ少し咲いていました。
絞り開放で撮っていますが、背景のバラの葉っぱがお日様の光に照らされてキラキラしているのが小さな玉ボケになってきれいです。
オートフォーカスは、「超音波モーター「USD」(Ultrasonic Silent Drive)」のおかげでめちゃくちゃ速いです。モーターの駆動音もほとんどしません。
背景を意識しながら。逆光で撮っているのでゴーストが出ていますが、これはこれで効果的でおもしろいのかと。
こちらも逆光で撮っていますが、F5まで絞っているせいなのか、ゴーストは出ていません。ゴーストが出る条件、というのがよく分かっていないのですが。
青空を背景に。もう少し構図も勉強するかな。
「花の文化園」のシンボル、三角屋根の大温室をバックに。
絞ると背景もくっきりしてきます。背景をぼかすかくっきりさせるかは、撮る人の好みですね。背景にもよるかな?
その大温室の中で。一番近いところまで寄ってみました。大きめの花だと寄って撮っても面白いですね。
きれいに撮れるとは思うのですが、温室のような室内では広角レンズよりも、やっぱり、EF50mm F1.8 STMやEF-S60mm F2.8 マクロ USMの方がさらに寄りやすくて撮りやすいかもしれません。せっかくの「広く撮る」という効果が薄れるような気がしますし。
夜景を撮ってみました
明るいレンズなので夜景を撮ってみたらどうだろうと思い、やってきたのは天満橋の橋の上。
寒風吹きすさぶ天満橋の橋の上。凍えるのを我慢して長時間露光に挑戦しました。
三脚を持っていないので、橋の欄干の上にカメラを置いて手で固定してみたのですが、若干ぶれているのは手がかじかんで震えているからだと思います。
意外ときれいに撮れてるなと思ったんですが、いかがなんでしょうか?
こんな写真にもどんどん挑戦していきたいですね。
広い写真は難しい
レンズだけで重さ1.1Kgということで、かなり重たいです。重たいですが、レンズをしっかりとしたから支えるようにしても持つことで、ぐらついたりすることはありませんでした。「手ブレ防止機能・VC(Vibration Compensation)」が搭載されているので、手ブレを起こした写真はありませんでした。
ただ、ストラップを首からかけて吊るすとかなり負担になります。ストラップは幅広のものを使ったようが良さそうです。レンズが太くて大きいので、片手で持ちにくいです。長い距離を移動するときは、カメラバッグにしまったほうがいいでしょう。
広角レンズを初めて使ったので、「撮り方」がよく分からない、というのが正直なところです。「植物園」というような囲まれた場所では広く写すというシチュエーションがあまり見つからない、ということもあったと思います。
スイセンやサクラ、コスモスやヒマワリといった広い場所でたくさん咲いている花を撮ったり、海や山、空といった大きなものを写してみたいですし、夜景とか夜空の撮影にも挑戦してみたい。これから様々なものを撮影して、自分の写真の幅を広げていきたいと思います。
それでは、みなさんも楽しいカメラライフをヽ(´ー`)