ぼくの理想に近い田んぼの畦道の彼岸花を撮ってきました

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葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (70mm, f/4.5, 1/1000 sec, ISO100) at 13:00 on 2018/09/23

ここのところ、ぼくは彼岸花を探し求めていた。ただ単に咲いている彼岸花ではなく、頭を垂れる稲穂をたたえた、田んぼの畦道あぜみちからはみ出すように咲き誇る赤い彼岸花。

前の週、たまたま見つけた「その場所」に、ぼくの理想の彼岸花を見つけた。

燃えるように紅い彼岸花を撮りたい
みなさんこんにちは。さかのうえのまろ(@sakanoueno_maro)です。 酷暑だった2018年の夏もようやく終わり、次第

「その場所」に着いたとき、既に陽が落ちてあたりは暗くなり始めていた。そのときは時間もないためにあきらめて帰宅した。ぼくが見つけた秘密の場所。そこに咲く彼岸花にを思いを巡らせながら、一週間を過ごした。

再度「秘密の場所」に行ってみたら、秘密が秘密でなくなっていた

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (89mm, f/4.5, 1/1000 sec, ISO100) at 13:02 on 2018/09/23

9月最後の三連休の真ん中の日。秋分の日。お彼岸の中日。お彼岸といえば、彼岸花。

はやる気持ちを抑えながら、クルマを走らせる。目的地は先週見つけたその場所。

自宅から山あいの道を通り、広域農道をひた走る。隣県の奈良へ通じる国道のトンネルを抜けると、程なくその場所がある。交差点を左に曲がり、しばらくして右にぐるっと折り返したところだ。

あれ?

まろ
警備員が立っている。駐車場が満杯?!

何ということだ。こっそりと見つけた秘密の場所が、秘密の場所でなくなってしまっている。カメラを手にした多くのカメラマンが、ぼくの秘密の場所を踏みにじっているではないか。

カメラパパ
そういうのを「公然の秘密」って言うのかもね〜
ってか、あんただけの場所やないやろ( ‘ω’ )

その場所は、普段はひっそりとした佇まいだった。正月の三が日は駐車場が満杯になるほどの人出があるが、それ以外の日、週末であっても、それほどの人でごった返しているところに遭遇したことがない。

う〜む。

とりあえず「その場所」はあきらめて、当て所もなくクルマを走らせた。

人がいない場所を見つけた

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (89mm, f/4.5, 1/800 sec, ISO100) at 13:02 on 2018/09/23

しばらくクルマを走らせて、道が太くなった安全なところに停めた。クルマから降りて、タバコをくわえ、火をつけた。

ふぅーっ

っとタバコの煙を吐く。

カメラパパ
タバコやめたんとちゃうんかい?

まろ
この部分はフィクションです(汗

このあたりは古くから文明が栄えたところ。大和朝廷を支えた古代豪族の本拠地。2000年以上の昔から、この地域の人達は米作りに携わってきたはずだ。

米作りがどのルートから伝わってきたのかについては諸説ある。しかし、九州に伝わった稲作の技術が、またたく間に西日本に広く伝わったことは、紛れもない事実。

特定のひとかたまりの人々に富と権力が集中し、「国」という「まとまり」ができ始めたのは、稲作が始まった弥生時代になってからである。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (55mm, f/4, 1/800 sec, ISO100) at 13:03 on 2018/09/23

彼岸花もまた、稲作技術とともに日本へ伝わったという説がある。

根に毒があることから、畦道に穴を開けるモグラやネズミの被害を避けるため。強く根を張ることから、畦道が崩れることを防ぐため。根を水にさらすと毒が抜けることから、不作の年の食料にするため。

諸説あるが、2000年前の日本人は、水田に頭を垂れる稲穂とともに、真っ赤に咲き誇る彼岸花を目にしていたはずだ。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (55mm, f/4, 1/800 sec, ISO100) at 13:03 on 2018/09/23

2000年後のぼくが、それを目にできないはずがない。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (127mm, f/5, 1/640 sec, ISO100) at 13:05 on 2018/09/23

・・・あれ?

まろ
咲いてるやん!

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (127mm, f/5, 1/500 sec, ISO100) at 13:05 on 2018/09/23

ここから少し離れたところに、彼岸花の赤い花が咲いているのが見えた。クルマからカメラバッグを取り出し、歩いてその場所へ行ってみた。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (70mm, f/4.5, 1/800 sec, ISO100) at 13:09 on 2018/09/23

畦道を真っ赤に埋め尽くす、というほどではないけど、畦道に連なって咲く彼岸花がそこにはあった。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (117mm, f/5.6, 1/500 sec, ISO100) at 13:13 on 2018/09/23

ぼくは人目もはばからず、地面に膝を付き、肘を付き、カメラを構えた。

カメラパパ
「人目をはばからず」って、周りに誰もいてへんやんw

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (35mm, f/1.8, 1/400 sec, ISO100) at 13:16 on 2018/09/23

花の時期はもう終わりなのか、白くなって枯れ始めている花もあった。でも、そんなことはどうでもいい。

きれいな花にピントを合わせて、白くなってしまった花はフレームから外すか、ボケるようにして撮ればいい。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (35mm, f/1.8, 1/400 sec, ISO100) at 13:16 on 2018/09/23

舗装されていない道端に、連なって咲く彼岸花。この道は2000年前にもあったのだろうか。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (35mm, f/1.8, 1/2000 sec, ISO100) at 13:23 on 2018/09/23

彼岸花の向こうに頭を垂れる水田の稲穂たち。そのさらに向こうには、奈良県境にある大阪府の最高峰、金剛山。2000年前の葛城の人々も同じ風景を見たはずだ。

そう、ここは、古代氏族「葛城氏」が本拠を構えた葛城の地。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (35mm, f/1.8, 1/4000 sec, ISO100) at 13:25 on 2018/09/23

左の山は金剛山、右の山は葛城山。その間は水越峠。古代大和の人達は、ここを抜けて難波なにわへ向かったに違いない。ぼくは大阪から水越峠の下に掘られた水越トンネルを抜けて葛城の地へやってきた。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (117mm, f/5, 1/400 sec, ISO100) at 13:38 on 2018/09/23

目的の場所とは違うけど、これほどの彼岸花に出会えたことはうれしい限り。

まろ
あきらめて帰ってしまうところだったけど、帰らずに彼岸花を探せて、撮影できて、良かった٩( ‘ω’ )و

有名なスポットだけが撮影場所ではないと思うのね

ぼくが見つけた「秘密の場所」というのは、奈良県御所市にある「葛城一言主神社かつらぎひとことぬしじんじゃ」の周辺の田んぼ。

葛城山の麓、ひっそりとした場所にある小さな神社。古代氏族「葛城氏」の氏神とされている。

葛城一言主神社に大銀杏(おおいちょう)を撮りに行ってきました[奈良県御所市]
奈良県御所市に「葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)」という古い神社が、ひっそりと、佇んでいます。あまりにひっそりすぎて通り過

この場所は山あいにあるので、田んぼが棚田みたいな感じになっていることと、農地改良が難しいために田んぼの畦道が直線的でないところが魅力的。

でも、いつの間にか、彼岸花の有名スポットになっていたようだ。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (109mm, f/5, 1/500 sec, ISO100) at 13:44 on 2018/09/23

有名スポットでないと、きれいな写真が撮れないわけでもないし。自分だけの場所を見つけて、自分なりに撮ってみる。これもカメラのひとつの楽しみ方ではないかと思ったりする。

でも、それで満足できたか?と問われると、やっぱり、一言主神社の周りの田んぼの彼岸花を撮りたかった。

葛城の彼岸花Canon EOS Kiss X7 (143mm, f/5, 1/1000 sec, ISO100) at 13:45 on 2018/09/23

三連休の中日で晴れて気候も良かったことから、人出が多かったのだろう。また来年、そのときは人出の少ない平日に休みをとって来てみればいいだけのこと。

彼岸花は今年で終わりじゃない。きっと来年も咲いてくれるだろうから。

というわけで今日はこの辺で。みなさん楽しいカメラライフを。
ほなまたね。
さいなら〜ヽ(´ー`)