邪馬台国はどこにあったのか?

中国の古い歴史書、「魏志倭人伝※」に記載されている「邪馬台国」。女王卑弥呼が統治したと伝えられるその国のありかは、21世紀になった今も、具体的にわからないままになっています。

※三国志 魏書 東夷伝 倭人条

「魏志倭人伝」の記載通りに位置をたどっても、日本の南海上になることから「邪馬台国沖縄説」とか、大阪の岸和田市に「山直(やまだい)」という地名があることから「邪馬台国岸和田説」など、珍解な説もあるにはありますが、皆さんご存知のとおり、「邪馬台国北九州説」「邪馬台国畿内説」の二大有力説があります。

「邪馬台国北九州説」の有力な根拠は、日本での米作が北九州から始まり、大和政権が誕生するまでの間、北九州が日本の中では先進地域であり、その中でも力が強かったと思われる「奴国(なこく)」が中国が後漢の時代(西暦57年)に使者を送り、「漢委奴國王」の金印を光武帝から綬与されたと「後漢書東夷伝」に記載があることから、北九州地域の国々からさらに力を持った国が「邪馬台国」になった、というものです。

ただし、邪馬台国がその後の大和政権と繋がりがあるのか、ないのかが明白ではなく、大和政権が生まれた経緯を説明することができません。

「邪馬台国畿内説」の根拠はその経緯を埋めることにあります。時期的に弥生時代後期〜末期のことなので、邪馬台国が大和政権の元になったとすれば、歴史の隙間は埋められるというわけです。

しかし、大和をはじめとする畿内には、北九州ほどの勢力を持った地域の遺跡が見つかっていません。

ところが、2009年に、奈良県桜井市にある「巻向遺跡」から、大規模な建物跡の遺構が出土し、かなり大きな「都市遺構」であることがわかってきました。建造された年代は3世紀初め頃から。西暦でいうと200年代の初め頃から、ということになります
卑弥呼が活躍したのが西暦230年~240年頃とされ、239年には中国(当時の「魏」)に使者を送っています。魏志倭人伝の記載から、248年になくなったとされています。

「巻向遺跡」の発掘調査、卑弥呼の亡くなった年代から、再び脚光を浴びたのが巻向遺跡に隣接して築造されている「箸墓古墳」です。

箸墓古墳

箸墓古墳(Wikipediaより)

「箸墓古墳」は宮内庁によって「陵墓参考地」に指定されているので、発掘調査や立ち入り調査ができません。しかし、古墳の形や、周辺から採取された土器などの遺物から、3世紀中頃の初期の前方後円墳であることが推定されています。

箸墓古墳

箸墓古墳(Wikipediaより)


2013年2月、宮内庁が初めて箸墓古墳への立ち入りを認め、考古学者が現地調査を行いました。調査では土器や石葺きなどが確認できたとのことで、今後調査結果が精査され、箸墓古墳の具体的な築造年代が明らかになるかもしれません。

卑弥呼が活躍した年代、亡くなった年代、箸墓古墳が築造された年代、それと、大規模都市遺構である「巻向遺跡」、これらが何を意味するのか?

それは、邪馬台国が奈良県桜井市の巻向にあった、ということになるのではないでしょうか?

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歴史の不思議

日本の歴史書である「古事記」「日本書紀」には、神代からの日本の歴史が記載されています。日本を初めて統治した天皇として「神武天皇」が描かれています。

実は、もう一人、「日本を初めて統治した天皇」という名前がつけられた天皇がいます。第10代の「崇神天皇」です。

「神武天皇」は日本書紀で「カムヤマトイワレヒコノミコト」と呼ばれていますが、他に、「ハツクニシラススメラミコト」とも記載されています。

一方、「崇神天皇」は古事記、日本書紀ともに「ミマキイリビコイニエノスメラノミコト」と呼ばれていますが、「ハツクニシラススメラミコト」と称されています。

日本に「ハツクニシラススメラミコト」すなわち「初めて国を治めた天皇」が二人いることになります。

箸墓に埋葬されている人物は「日本書紀」では「倭迹迹日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメノミコト)」といわれています。この人物は、神の意思を崇神天皇に伝えるという巫女の役割を持っており、「魏志倭人伝」に記載がある「倭の女王に男弟有り、佐(助)けて国を治む」という記載と微妙に合致します。

卑弥呼は魏の皇帝から「親魏倭王」に任じられています。箸墓古墳から何か決定的なものが出土すれば、邪馬台国論争も決着すると思うのですが。

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