少年野球チームの運営は大変なんです

背番号

今日は土曜日だというのに、朝からお客さんのところで打ち合わせが入ってた。

土曜日は休みたいし、夜遅くでもいいから金曜日にしてくれとお願いしたのだが、先方の社長が接待で不在らしく、調整ができなかった。

お客さんのところに出向くと、直江さんという取締役が応対してくださった。どことなく、真田丸の直江兼続役をしていた村上新悟さんに似ている。

目つきが鋭く、何を考えているのかさーっぱりわからないけど、何度か訪問しているうちに「もしかしたらいい人かも?」と思い始めている。

こちらでお待ちください。社長はすぐに参ります。

ぼくは応接室の下座に通された。決して贅沢ではないが、端正な調度品が並べられている。

やあ。まろ。待たせたな。

社長が部屋に入ってきて上座に座った。なぜか社長はぼくのことを「まろ」と下の名前で呼ぶ。それだけぼくのことを信頼してくれているのだと理解している。

社長は上杉さんといい、どことなく、真田丸の上杉景勝役の遠藤憲一さんに似ていた。

なあ、まろよ。この案件じゃが、もう少し値段を下げてはもらえぬか?

システムの要件は出揃い、見積もりも提出、あとは値段交渉の段階になっていた。

お屋形様上杉社長、これ以上値段を下げますと、機能の一部を省略せざるを得ません。もしくは、テストの工程を省いて品質を下げることに…

そうか、まろ。そちがそう申すなら仕方あるまい。その値段で手をうつとしようか。

殿社長!なりませぬ。その値段では上杉屋のためになりませぬ!

www

そんなこんなで上杉社長が直江さんを押し切って、なんとか契約書にハンコをと社長の花押サインをもらって来た。

あとはうちの太閤殿下社長に月曜日に報告すればいい。

急いで家へ帰って支度をしなければならなかった。

なんで仕事のある日に少年野球の試合が入ってるんだよ。忙しいんだよ(´・ω・`)

あわててユニフォームに着替える。ストッキングってどっちが前だっけか?切れ込みの短い方が前だよな?

そもそも、プレーするのは子どもたちなのに、なんでベンチ入りするコーチまでユニフォーム着なきゃならないんだよ(´・ω・`)

うちのチームのお父さんコーチは自営業の人が多くて、元から土曜日の指導者の出席が少ない。

こんなときに限って、監督も仕事。外せない仕事だって。ゴルフじゃないの?

さかのうえさん、午前中に仕事が終わるなら、監督代行で行って来てよ。

いや、行きますけどね。引率、ぼくひとり!?

急いで試合会場へ向かうと、子どもたちはすでに集合していた。ベンチに道具を入れて、ランニングとキャッチボールをしなさい、そう指示を出した。

今日は誰を試合に出すかなあ?
だいたいポジションは決まりつつあるんだけど、決まってないポジションに誰を出すかが問題なんだよな。

いつもは監督がだいたい決めるんだけど、今日はぼくが決めなきゃならないんだよ。

みんなを試合に出してあげたいんだけど、6年生の試合でそうは言ってもいられないんだよな。

あー、あいつら、また道具をきちんと並べてないやん。いつも綺麗に並べなさいって言ってるのに(´・ω・`)

仕方ないなあ、とヘルメットをきちんと並べている最中にアナウンスがあった。

両チームの監督さんはメンバー表を本部席まで提出してください。

しもた!まだメンバー表書いてないやん!
てか、今日は誰が欠席してるんだ!?
あいつ、背番号、何番やったっけ!?

www

というところで目が覚めた。夢だった。



少年野球チームの運営は大変なんです

長男が小学校に入学したときに、地元の少年野球チームに入って野球(軟式野球)を始めました。

お父さんも一緒にいかがですか?

という、当時の監督の悪魔の誘いによって、ぼくも「コーチ」として入部してから12年間、そのチームでコーチを務め、昨年、三男と同学年の子どもたちが卒団するのを機に、ぼくもコーチを辞めました。

少年軟式野球に関わって12年。長男が小学校1年生でチームに入ってから12年間という長い間、少年軟式野球チームのコーチを務めてきました。 ...
巣立っていく君たちへ 6年生のみなさん、ご卒団、おめでとうございます。保護者のみなさまがた、おめでとうございます。...

あれからもう1年。
12年間もお世話になったチームだから微力ながらも恩返しができればと思い、「手が足りなかったら連絡ちょうだいね」とは伝えていたものの、結局1年間連絡はありませんでした。

練習や試合にも行こうとは思っていたものの、練習試合を2回見に行ったきりでした。

コーチという重荷を肩から下ろすと、カラダが開放感に包まれてしまって、朝早く起きれないし、野球以外のことをしたくなるしね。

自然とカラダは少年野球から遠ざかり、1年が経過したというわけです。

「12年間」とひとくちに言っても、昨年50歳になったから、今までの人生の約4分の1の期間、少年野球に関わってきたんですよね。

辞めてからしばらくの間は、まさに「ポッカリ」とココロに穴が空いた状態だったけど、ぼくには「ブログを書きたい」という欲求があったので、その穴はすぐにふさぐことができました。

ぼくはどちらかというと夜寝てるときにあまり夢を見ない方なのですが、最近、よく夢を見ます。

若い頃に仕事で苦労したときの夢とか、なぜか嫁さんにフラれた夢とかww。

少年野球のコーチをしていたときの夢もよく見ます。

夢は脳が記憶の整理をしているときに見ると言われていますが、強く印象に残っていることを夢に見ることが多いような気がします。

少年野球のコーチをしているときの夢をよく見るということは、それだけぼくのココロに強い印象として残っているのだと思います。

嫁さんにフラれる夢ってなんだよ?ww

今から思えば、毎週毎週、よくやっていたと思います。

練習・試合

うちのチームは地元の小学校のグラウンドを借りて練習しています。

土曜日の午前中は他の団体が借りているので、練習は午後から。

日曜日は一日中使えるので、4年生までの低学年は午前中、5・6年生は午後からの練習というパターンが多いです。

試合が入ってアップしてから会場に向かう時などは、そのときによって練習の時間帯を変えたりします。

地元の連盟の大会の開催中は、市のグラウンドで練習している他の人チームの練習場所がないから、一緒に合同練習したり、練習試合をしたりしたこともありました。

毎週の練習を見ていると、子どもたちの成長がつぶさに見れて楽しかったし、うれしかったです。

練習中にグレてる子がいるのでお母さんに事情を聞いたら「お父さんに叱られた」とかで、なぐさめて、ほめて、持ち上げてあげると、練習が終わって帰る頃には機嫌を戻して「コーチ、また明日な!」って帰っていくのを見送ったり。

野球少年
コーチ、はなぢでた!

って、上を向きながら鼻から血を垂らして歩いてきた子を抱きかかえて涼しい場所まで運んで、強く鼻をつまんで鼻血を止めてあげたことが何度もありました。

野球少年
コーチぃ、おしっこ!

高学年の練習の方にいるぼくに、なぜか低学年の子が言いに来たり。

ちびっ子のバッティング練習で、至近距離からボールを下投げしてたら、まともに顔面に打球受けたりとか。

まろ
おまえら笑ってるけど、コーチは死ぬほど痛いんやし!( *`ω´)

暑い日も、寒い日も、練習はしんどいけど、子どもたちの笑顔に励まされ、頑張っていました。

大会の運営

地元の連盟では、春と秋に大きな大会を開催しています。

南大阪を中心に、和歌山県や奈良県のチームも加えて、参加チームが120〜160チームという大変大きな大会です。

大会の期間中は、朝から夕方まで、5試合、多いときは6試合の予定が組まれ、6時ごろからグラウンド作りをして、試合で審判をして、審判の担当でない試合では本部席て記録をとったり、得点係をしたり、汚れたボールを磨いたり。

試合と試合の間には、トンボでグラウンドをならし、消えた白線を引き直します。

その日の予定が終われば後片付け。
トンボをかけて、ベースやプレート。外して倉庫にしまいます。

これがなかなかの重労働でね。

金曜日の夜に飲み過ぎたら、土曜日の早朝のグラウンド整備は過酷だし、二日酔いでは審判するのも地獄だし。

金曜日に飲み過ぎなきゃいいんですけどねww

審判

審判がねえ。なかなかクセモノで。

審判やりたてのときは、怖かったですよ。試合が。

審判が試合を怖がってどうするんだと思われるでしょうけど、だって、鬼瓦みたいな顔の監督が判定に抗議しにくるんですよ。怖いじゃない?

それと、ヤジ。

「アウト!」ってコールすると「え〜!今のセーフやろ〜!」って、ベンチからだけでなく、応援団からも一斉に「え〜!」って言われたときには、自分がまるで極悪非道の犯罪人になった気になりますよ。ほんと(´・ω・`)

審判の判定に抗議するとか、ヤジを飛ばすという行為は、地元の連盟の上位団体である大阪府少年軟式野球協会でも問題になったらしく、所属の各連盟を通じて厳しく禁止されるようになりました。

それと、自分が経験を積んで、試合中のトラブルに対処できるようになってくると、怖かった審判が楽しくなってきて。

まろ
少年野球の審判はぼくのライフワークかも?(´ー`)

と思えるようにもなりました。

長男と次男が中学生になって中学のチームに入ったときは、中学生の大会の審判もやらせてもらいました。

中学生から「変化球」を投げることができるので、球審は難しかったですね。ボールが曲がってきますしね。

初球、外角のストレートでストライクを取り、2球目、右打者の肩口から入ってくるカーブでストライク。打者に内角も意識させて、最後は真ん中から外へ逃げるスライダー。

思わず「ストライクスリー!!」のコール。

ピッチャーくんはガッツポーズ、球審のぼくも

まろ
あっぱれヽ(´ー`)

という気持ちで気持ちよかったですよ。

小学生が変化球を投げることは、未発達の肩や肘に負担がかかるので、禁止されています。

少年スポーツの今

子どもの数がみるみる減っています。そのため、チームとして存続できなくなって、廃部になったり、合併するチームがあとを絶えません。

また、保護者の仕事が多様化し、必ず土日が休みという人が減りました。

子どもたちの練習を見たり、試合の引率をするコーチ(指導者)をすることができる人が減っています。

どうしても、土日が休みの人に負担がより掛かってしまいます。

それに、昨今の家族構成。

両親が離婚して、おじいちゃん、おばあちゃんに育てられている子が意外に多い。高齢の保護者にチームの仕事を割り当てるのはコクというもの。

うちは山手の住宅街なので、離婚して子どもを連れて実家に出戻ってきたお母さんも多いです。

お父さんがいないので、コーチを頼めないし、試合のときの車出しも小さな弟妹がいたりすると頼めない。

練習も試合も、特定の人に負担が片寄ってしまうという問題が、各チームで起きています。

これは、野球に限ったことではなく、サッカーなどの他の競技でも同じことのようです。

未来ある子どもたちのために、お世話になったチームのために、大好きな野球のために、何かお手伝いができないかな?と思いつつも、「コーチ」という重荷を下ろしてしまった自分がここにいます。

「カメラ初心者」兼「週末Web随筆家」。

最近、ちっちゃい花を撮ることがめっちゃ大好きです。愛機はCanon EOS Kiss X7。50mm単焦点レンズと60mmマクロレンズで小さな花を撮ることにこの上ない喜びを感じています。

職業はWEBのシステムを作ったり保守したりするSE/プログラマというものをしています。

「まろ」と呼んでいただけるとうれしいです(´ー`)

いわゆる「画像直リンク」、画像の複製は固くお断りいたします。
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